2025年07月
2025/07/04
令和7年6月29日 所属している勉強会での定例学習会にて「突発性難聴」について勉強しました。
突発性難聴は明らかな原因もないのに、突然片方の耳の聞こえが悪くなる原因不明の疾患です。突発性難聴は高齢者だけに起こるわけではなく若い人でもなることはあります。
治療が難しい疾患で完全な治癒に至る方は全体の30%程と言われております。原因については現在のところ明確な因果関係を示すものはわかっておらず、睡眠不足、疲労の蓄積、ストレス、多量の飲酒、耳の中の血流障害や、ウイルス感染による炎症などが関係しているのではないかと考えられています。
突発性難聴は、治療が遅れるほど治りにくく、少なくとも発症から2週間以内、できれば1週間以内に治療を開始することが望ましいとされています。
難聴に伴い耳鳴りや眩暈、閉塞感などの症状を伴う場合もありますから、おかしいなと思ったら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鍼灸院で突発性難聴で来院される患者様は医療機関での治療後に完全治癒に至らなかった場合に来院されるケースが多くみられ、当院での治療では完全治癒に至った患者様もおりますが、残念ながら改善が見られなかったケースもございます。患者様の状態や発症してからの時間経過にもより治癒するか否かは一概に論じられませんが早めに治療を開始するのが推奨されます。
今回勉強会で学んだ症例は奥様を亡くされた方が精神的に追い詰められ、眩暈→耳鳴→難聴となったものでした。
中医学(東洋医学)では精神的な問題(怒りや悲しみ、過度な思慮)や食生活の問題(飲酒や濃い味のものや辛いものの摂取)、過労や胃腸の虚弱など様々な観点から原因を探して施術をおこないます。もしご自身や身近な方でお悩みの方がいらっしゃいましたら鍼灸治療をご検討ください。